夫にも、もう少し家事をして欲しい・・・
こう考えている方も多いのではないでしょうか。夫婦で揉めがちな「家事分担」。我が家でも、言い争いになったり、揉めたりする事が何度もありました。この記事では、共働き夫婦が約4年、試行錯誤しながら行き着いた、お互いが納得できる家事分担の方法を紹介したいと思います。
お互いが納得して家事分担する5つのステップ
夫との家事分担は、「私だって働いているんだから、夫にもう少し家事をしてほしい。」という妻側の意見と、「すでに十分にやっている。」「こっちは帰宅が遅く、仕事で疲れているんだから家ではゆっくりしたい。」といった夫側の意見とで、押し付けあいになりがちです。結論から言うと、押し付け合いになった時点で、円満には解決できません。妻、夫と対立して考えるのではなく、「夫婦」という単位で見て、どう家事分担していけばよいのか、が一番大切です。そのために必要な5つのステップを紹介していきます。
1 家事の見える化
まずは、家事だけでなく、子どもがいる場合は育児についても、一度、表やリストにして見える化をするのがおすすめです。非常に面倒ですが、毎日していること、週末していること、月1回していることなど、頻度によって項目を分けて、一回すべてを書き出してみましょう。いわゆる「見えない家事」もできるだけ入れてみてください。また、妻側がしていることだけでなく、夫がしてくれていることも確認しながら、一緒に書いていくといいです。ただし、この表やリストは、妻側がこんなにやってると主張するために使うのではなく、実際にどんな家事が存在しているかを確認する作業というスタンスで進めます。ここで「ほら、私はこんなにやってるのに!」と言いたくなる気持ちも分かりますが、ぐっと堪えて、夫に「こんなに細かな家事、育児が存在しているんだな。」と気付かせる事が第一段階です。
2 家事の得意苦手、好き嫌いを把握する
家事、育児の見える化ができたら、次に分担をしたくなりますが、もう一つ大切なのが、家事育児において「得意(できる)か、苦手(できない)か」、「好きか、嫌いか」です。一人ひとり、得意なこと、好きなことは違います。家事や育児においては、「やりたくなくても、やらなくてはいけない」ことが非常に多いですが、どうせなら、お互いの得意で好きなことを生かして、気持ちよく家事育児ができた方がいいですよね。そこで、互いの「得意(できる)、苦手(できない)」「好き、嫌い」の表を作って把握するのをおすすめします。
妻 | 得意(できる) | 苦手(できない) |
好き | 食材買い出し おもちゃ片付け 洗濯物干し 洗濯物たたみ キッチン掃除 保育園の予定管理 | 買い物リスト作成 (書い忘れが多い) 夕食〜風呂〜寝かしつけ |
嫌い | 料理(作り置き) 掃除機をかける | 車の運転 車関係の手配 |
夫 | 得意(できる) | 苦手(できない) |
好き | 掃除全般 洗車 食器洗い 日用品のストック管理 | 夕食〜風呂〜寝かしつけ |
嫌い | 車の運転 洗濯物干し | 食材買い出し 料理全般 |
表ができたら、お互いの「得意で好き」なことから分担していきましょう。苦手だったり、嫌いだったりする人がやるより、気持ちよく分担ができると思います。
次に、お互いの「苦手で嫌い」が一致したら、その部分は諦めて、積極的に外注しましょう。例えば、二人とも掃除が「苦手で嫌い」なら、思い切って家事代行サービスに頼るのもありです。
続いて「得意だけど嫌い」「苦手だけど好き」の領域。ここの部分は見落としがちなのですが、得意だから(できるから)と言って、好きとは限らないし、好きな家事でも得意とは限らないのです。私の場合、料理は得意なのですが、下ごしらえや作り置きなどをする際、進んでやりたいとは思わないことに気づきました。また夫の場合、車の運転はとても上手ですが、本人曰く「別に好きではない」そうです。そういった、お互いの「得意だけど(できるけど)嫌い」「苦手だけど好き」という部分に気づけるのも、表を作って把握するメリットです。得意なことや好きなことだから、ついつい任せてしまう部分ですが、この2つの分野をやってくれているパートナーへの感謝を忘れずに伝えると夫婦の関係は良好になると思います。
3 誰がいつやれば「二人にとって」1番負担にならないかを考える
「得意、好き」で分担する際に気をつけるべきことは、「いつやるか」。ポイントは、誰が、いつやれば「二人にとって」一番負担にならないか、を考えることです。例えば、帰宅後、妻側に時間があり、掃除が「得意で、好き」だったとしても、育児しながらの家事は効率が悪く、ストレスフルです。先にあげた掃除の例については、子どもを夫が見る事ができる休日にまとめて行った方が、効率がいいですよね。余裕のある時間に、余裕のある人が家事をするのがベストです。
4 「自分には何ができるか」を考える
分担が思うようにいかない、もしくは分担した家事をやってみた結果、つらい時もあります。そんなときは、お互いに報告しあい、報告した側も、報告された側も、相手がではなく「自分には何ができるか」を考え、話し合う機会を作ります。一人ひとり、家事や育児のキャパシティーは違います。もちろん、妻も夫もできるに越したことはありませんが、相手(夫)に自分と同じレベルを求めるは酷です。また、相手(夫)を責めたところで、できるようにはなりません。であれば、お互いが無理なくがんばれるラインを探っていく方が建設的です。
例えば、夫の帰宅が遅く、妻がワンオペで寝かしつけまでを行うので、食器を洗う、洗濯機を回す、などの家事を夫に分担したところ、数日間、できない日が続いたとします。そんな時は、「なんで分担した家事ができていないの?」と責めたくなるのを堪えて、夫はどこまでならできそうか、妻は朝起きたあと、どの程度なら負担できるかを話し合います。
話し合った結果、お互いが歩み寄っても状況の改善が無理そうなら、その部分は便利家電を導入したり、外注したり、諦めて週末に行ったりするのも選択肢の一つです。
5 週一回雑談報告会
家事だけではなく、自分の仕事の状況や育児についても週一回くらいで報告しあうことも大切です。ただ、形式ばったものではなく、雑談でOKです。我が家の体験なのですが、二人目が生まれてから、なかなか夫婦で話す時間が確保できない期間がありました。解決したい日頃の不満や、どうしても伝えなければいけない重要事項のみ、なんとか時間を確保して話していたのですが、相手の気持ちや状況も掴めないので、言い争いになることも多々ありました。日頃から雑談できていないと、話し合いたいタイミングでお互いが構えてしまい、しっかり向き合えなくなってしまいました。
そこで、週一回ほど、仕事の話や育児の話、趣味の話など、30分ほど子ども抜きで雑談する時間を意識的に設けるようにしています。その結果、仕事や育児で疲れてるのを理解できたり、悩んでいるを相談しあえたり、お互いの状況を把握することで思いやりが持てるようになりました。
「イヤイヤ期がひどいんだなぁ。週末は子どもたちの世話を引き受けて妻にのんびりしてもらおう。」とか、「夫は今、仕事が繁忙期なんだな。○月○日までは帰宅が遅くなりそうだから、簡単に用意できるミールキットを多めに注文しよう。」と言ったように、お互いをカバーしあえたら最高だなと思います。
まとめ
家事分担で夫と揉めない5つのステップ 1 家事の見える化 2 家事の得意苦手、好き嫌いを把握する 3 誰がいつやれば「二人にとって」1番負担にならないか考える 4 「自分には何ができるか」を考える 5 週一回の雑談報告会
我が家もまだまだ、試行錯誤を重ねている途中ですが、困っているご夫婦の参考になれば幸いです。
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